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“深海91メートル”で潜水士は生き残れるのか?実録サバイバル映画『ラスト・ブレス』が描く命懸けの救出劇

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“深海91メートル”で潜水士は生き残れるのか?実録サバイバル映画『ラスト・ブレス』が描く命懸けの救出劇
『ラスト・ブレス』©LB 2023 Limited
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命を賭けた救出劇と胸を打つ人間ドラマ『ラスト・ブレス』

もし、大切な仲間が死と隣り合わせの深海に取り残されたら、あなたならどうしますか。

残された酸素はわずか数分。光すら届かない暗黒の世界で、
押し寄せるのは四方からの凄まじい水圧と、心を蝕む孤独、そして恐怖。

想像するだけで胸が締めつけられる状況に置かれたとき、
多くの人は絶望に飲み込まれてしまうに違いありません。

『ラスト・ブレス』©LB 2023 Limited

しかし、彼らは違いました。潜水士と仲間たちが選んだのは、
恐怖に背を向けることではなく、「必ず救う」というたったひとつの約束を胸に、再び深海へ挑むこと。

死と隣り合わせの極限環境で、自らの命を顧みず、ただ一人を救い出すために結束する。
そこには、人間の勇気と信頼、そして仲間を想う強さが凝縮されています。

9月26日公開の映画『ラスト・ブレス』は、単なるサバイバル映画ではありません。

想像を絶する深海を舞台に、命を賭けた救出劇と人間ドラマを重ね合わせることで、
観客に「生きるとは何か」「大切な人を想うとはどういうことか」を強烈に問いかけてきます。

『ラスト・ブレス』©LB 2023 Limited

「飽和潜水士」ってどんな仕事? 未知の深海に挑む命がけのミッション

光の届かない深海で交わされた小さな約束が、仲間を動かし、希望の光となる。
本作は、極限の緊張感と胸を打つ感動を同時に体験できる、濃密で切実な一作です。

物語のベースとなっているのは、「飽和潜水士」という過酷な職業に就いている主人公クリスの実話。
飽和潜水士は深海で作業を行う仕事なので、深海の圧に耐えられるよう体に1週間圧をかけつづけ、そこから深海へ潜り、作業を行います。

『ラスト・ブレス』©LB 2023 Limited

深海は「宇宙よりも謎が多い」と言われる場所です。
地球上に存在しながら、その95%以上はいまだ未調査。
科学の進歩をもってしても容易には踏み込めない領域であり、人類にとって“最後のフロンティア”とも呼ばれています。

そんな深海で作業を行っていた主人公クリスに、突如として悲劇が襲いかかります。
船のシステム異常で制御不能になった影響で命を守る唯一の手段である命綱が切れ、
彼は暗黒の海へと取り残されてしまうのです。

周囲には光ひとつなく、ただ果てしない闇と冷たい水圧が押し寄せるばかり。
残された酸素はわずか10分。
時間と共に迫り来るのは、肉体を押し潰す水圧と、孤独という心の極限状態です。

『ラスト・ブレス』©LB 2023 Limited

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『ラスト・ブレス』

潜水支援船のタロス号が北海でガス・パイプラインの補修を行うため、スコットランドのアバディーン港から出航した。ところがベテランのダンカン(ウディ・ハレルソン)、プロ意識の強いデイヴ(シム・リウ)、若手のクリス(フィン・コール)という3人の飽和潜水士が、水深91メートルの海底で作業を行っている最中、タロス号のコンピュータ・システムが異常をきたす非常事態が発生。制御不能となったタロス号が荒波に流されたことで、命綱が切れたクリスは深海に投げ出されてしまう。クリスの潜水服に装備された緊急ボンベの酸素は、わずか10分しかもたない。海底の潜水ベルにとどまったダンカンとデイヴ、タロス号の乗組員はあらゆる手を尽くしてクリスの救助を試みるが、それはあまりにも絶望的な時間との闘いだった……。

出演:ウディ・ハレルソン、シム・リウ、フィン・コール、クリフ・カーティス
監督:アレックス・パーキンソン 原作:ドキュメンタリー『ラスト・ブレス』(メットフィルム)
脚本:ミッチェル・ラフォーチュン、アレックス・パーキンソン&デヴィッド・ブルックス

制作年: 2025