バンビが人間を惨殺！話題の珍作ホラー『子鹿のゾンビ』への「泣ける」「学びが多い」の声は“全て真実”だった

“バンビでゾンビ”なホラー映画は本当に「泣ける」のか？

「母を殺され、子を奪われたバンビが復讐を開始」「人間たちを死の果てまで追い詰める」――そんなキャッチフレーズで映画ファン、B級ホラー好きを中心に話題を呼んでいた『子鹿のゾンビ』が、ついに8月29日（金）より全国公開となる。

本作は、日本でもスマッシュヒットを記録した『プー あくまのくまさん』（2023年）を皮切りにスタートした、いわゆる＜プーニバース＞作品を手がける＜ジャギド・エッジ・プロダクション＞発の一本。すでに「ピノキオ」や「ピーター・パン」などパブリックドメイン化した童話のホラー映画化が着々と進んでいる／公開を控えていて、この度ついに「バンビ」が日本に上陸したというわけだ。

『子鹿のゾンビ』© 2025 ITN Distribution Inc. All Rights Reserved.

本国アメリカのメディアや観客からは「宮崎駿の『もののけ姫』を彷彿させる」「冒頭から一気に面白くなった」などと絶賛されている本作。日本公開に先駆け鑑賞した著名人からも「ラストシーンは涙無しでは観られない」「鑑賞後は感動すら覚えた」「大人の童話として、学ぶことが多い」などなど、称賛の声が多く寄せられている。

一方、SNSでは「プーさんの次はバンビか…」「斜め上をいく展開なのか」「本当に泣けるんだろうな？」といった反応もあるのだが、実際のところ本作はガチで怖いしグロいし、そして最後にはしっかり泣かされる快作であった。つまりプロモーションのための”惹句”を本編の内容が超えてみせた、低予算ホラーとしては奇跡的な作品とすら言えるだろう。

『子鹿のゾンビ』© 2025 ITN Distribution Inc. All Rights Reserved.

「ラストシーンは涙無しでは観られない」「鑑賞後は感動すら覚えた」絶賛コメント到着『子鹿のゾンビ』

そもそも「バンビ」ってどんなお話だっけ？ 超ざっくりおさらい

「バンビ」と聞いて多くの人が最初に多い浮かべるのは、1942年製作のディズニー・アニメだろう。“森の王”の子供として生まれたバンビは、仔兎のとんすけら他の動物たちと友情を深め、牝の仔鹿ファリーンと恋に落ちたりしながら成長していく。しかし母親が人間に殺されてしまい、悲しみに暮れるバンビの前に森の王＝バンビの父親が現れたことから、新たな王になるための新たな日々が始まる――。

そんな『バンビ』の原作は、オーストリアの作家フェーリクス・ザルテンが1923年に発表した児童文学の名作「バンビ 森の暮らし」。児童鑑賞に耐えるアニメ版とは異なり、人間や自然の脅威と戦う野生動物の厳しい世界を綴った成長記であり、あのスティーヴン・キングに「幼少期に最も影響を受けたバンビは、私の恐怖体験と想像力の原点」と言わしめた名作だ。

つまり『子鹿のゾンビ』は、ディズニーアニメ版よりも原作に忠実に（？）バンビを描いていて、クリクリと可愛らしい目を持つ純粋無垢な子鹿というイメージを完全にぶち壊し、恐ろしいモンスターに換骨奪胎。まるでステロイド注射をキメたかのようなムキムキな巨体を持ち、立派なツノや鋭い牙を一撃必殺の凶器にして人間に襲いかかる、最恐のアニマル・ゾンビに仕上げてみせた。

『子鹿のゾンビ』© 2025 ITN Distribution Inc. All Rights Reserved.

「大人の童話として、学ぶことが多い」「最後まで子鹿のゾンビに釘付け」著名人からコメント到着『子鹿のゾンビ』