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「やりたいことをやるには勇気が必要」LiLiCoと戦場カメラマン渡部陽一がトーク『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』

「やりたいことをやるには勇気が必要」LiLiCoと戦場カメラマン渡部陽一がトーク『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』
『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』© BROUHAHA LEE LIMITED 2023
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映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』のプレミアム先行試写会が実施された。

トークショーに登壇

5月1日に実施されたプレミアム先行試写会。

本作の主人公であるリー・ミラー同様、戦場カメラマンとして世界中を駆け回ってきた渡部陽一と、映画コメンテーターとしてだけでなく、女優やタレント、歌手としてマルチな活躍をするLiLiCoがトークショーに登壇した。

第二次世界大戦の激化を最前線で取材し、“ヒトラーの浴室”を記録した20世紀を代表する女性報道写真家であり、男性優位の社会の中で大きな犠牲を払いながら、信念を貫いたたくましいリー・ミラーの人生について、熱く語り明かした。

番組で多数共演

映画上映後、にこやかな笑顔で登場した渡部は「今日は映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』について、戦場カメラマンの現場と重ね合わせながらお話したいと思います」とあいさつし、会場には和やかな空気が。

『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』© BROUHAHA LEE LIMITED 2023

続いて、渡部とは以前、よく番組で共演していたというLiLiCoが「今日は不思議な組み合わせだと思われたかもしれませんが、実は渡部さんとはよく一緒にお仕事をさせていただいてました。今日は久々に会ったんですが、一緒にお仕事をした時には戦場について詳しくお話を伺う機会がなかなかなかったので、今日はわたしも、皆さんと一緒にいろいろなことを知りたいなと思っています」と続けた。

本作は、製作総指揮、主演を務めたケイト・ウィンスレットが8年以上の歳月をかけて完成させた作品となる。そんな本作について渡部は「僕は戦場カメラマンとして、ウクライナやガザ、アフガニスタン、イラク、シリアといった現代の戦争の前線に赴いてきましたが、映画で描かれた第二次世界大戦の戦争は、現代の情報管理した戦争とは違い、圧倒的な武力が前面に出ていた時代の戦争だった。そこに従軍するカメラマンは、自分の命を差し出していくような撮影を余儀なくされる。そうした戦争の時代であったというのが、カメラマンとして強く感じたこと。そしてもう一つ印象的だったのが撮影していたカメラ。今は高画質なデジカメや携帯で誰もが簡単に撮影ができますが、当時はモノクロフィルム。しかもカメラ自体が大判になっていて、撮影していると目立ってしまう。カメラマンが目立つということは命を落とすことに直結してしまう。それでも彼らは写真を残し、たとえケガをしても家に戻ることができた。そうした戦場行動という背景が、作品の中からにじみ出てきている。カメラマンとしてそう感じました」とコメント。

それを聞いて「興味深いお話です」と語るLiLiCoも、「わたしも写真が好きなんですが、わたしの友人のカメラマンがよく言うのは“一瞬の記録”という言葉。だけどわたしは、写真は“一生の記憶”だと思っていて。戦争や紛争で何が起こっているのか、ということはニュースなどで想像すると思うんですが、本当のところは写真がないとよく分からない。だからこの役をケイト・ウィンスレットさんが演じたいと思った理由がよくわかります。彼女自身が自分の声をハッキリ持っている俳優だと感じていて。彼女のこれまでの出演作を振り返っても、テーマ性のある作品が多くて、ちゃんと自分がやりたいことを選んでいる。そこがリーさんとすごく似ているんじゃないかなと思った」と続ける。

「(映画を)震えながら観てました。自分ならどうするだろうか、カメラマンとして行くことができるのか、伝えたい、行きたいという気持ちがあっても、本当にその勇気があるのか。だから陽一さんってすごいなと思っていて。ついついバラエティー番組での癒やされる話し方に注目してしまいますけど、日々やられている大切なことを忘れちゃいけないなと。だからこうしてお会いできることは、わたしにとっても大事なことなんです」と力強く語った。

次ページ:カメラマンならではの視点で解説
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