世界の観客満足度「100%」!監督の実母が女優賞受賞?驚きだらけの映画『石門(せきもん)』コメント到着

世界の観客満足度「100%」!監督の実母が女優賞受賞?驚きだらけの映画『石門(せきもん)』コメント到着
『石門』©YGP-FILM
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日本×中国の夫婦監督作を世界が絶賛

“中華圏のアカデミー賞”と称される第60回台北金馬獎(2023年11月開催)で日本資本映画と初の《最優秀作品賞》を受賞、《最優秀編集賞》との2冠に輝いた映画『石門(せきもん)』が、2月28日(金)より全国順次公開となる。

『石門』©YGP-FILM

2019年、中国湖南省の長沙市。単発の仕事で日々お金を稼ぎながら、フライトアテンダントになるための勉強をしている20歳のリン。郊外で診療所を営んでいる両親は、死産の責任を求めて賠償金を迫られていた。ある日リンは、自分が妊娠一ヶ月であることを知る。子供を持つことも中絶することも望まなかったリンは、両親を助けるため賠償金の代わりに自身の子供を提供することを思いつくのだが……。

『石門』©YGP-FILM

辛口批評サイトで観客満足度100%!

米批評サイト<ロッテントマト>で批評家スコア94%、観客スコアにいたっては一時100%(2024年12月14日調べ)という脅威の支持を得るなど、世界各地で絶賛がやまない本作。<金馬獎>だけでなく、ベネチア国際映画祭「ベニス・デイズ部門」、さらにトロント、香港、BFIロンドン、ニューヨークなど世界の主要映画祭で絶賛され、8受賞11ノミネートを果たしている。

そんな本作の監督を務めるのは、北京電影学院で脚本を学んだホアン・ジーと、日本でドキュメンタリー制作に従事したのち、2005年に中国へ移住した大塚竜治。夫婦でもあるふたりは、表現に対する統制が強い中国において女性の性を描写する先駆者として作品を制作し続けてきた。

『石門』©YGP-FILM

『卵と石』(12)で少女の性被害を題材に衝撃的かつ社会性を感じさせるデビューを果たし、2 作目の『フーリッシュ・バード』(17)では女子高校生の性が搾取される様を描写。彼らは一貫して女性の視点や経験を重視し、社会的なタブーを映し出すことに挑戦してきた(※『石門』に続き2作品とも日本初公開が予定されている)。

ホアン・ジー監督の実の母親ホアン・シャオションが香港国際映画祭《最優秀女優賞》をサプライズ受賞したことでも話題の『石門』。演技経験ゼロのキャストを起用し、脚本はあらすじのみという独自の撮影スタイルで制作された作品だ。

このたびホアン・ジー、大塚竜治監督が映画制作へのこだわりを語るコメントが到着。あわせて新場面写真も解禁となった。

『石門』©YGP-FILM

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